今週の業務日誌(当番:田村)みなさん、あけおめっす。情シスの田村です。2025年の崖ってもう何年も前から言われてることなんで、2025年になって焦ってるようじゃ、ちょっと計画不足というかやややばめな感じもするっすけど、ま、賞味期限が明日までのパンが12時すぎたら急に腐り始めるとかそういう律儀なことになるわけないんで、2025年になったからと言って急にヤバさが増すわけでもないっすからね。ぶっちゃけ、時間と予算さえあればなんとでもなるはずかと。 それに仕事の内容がどんどん変わることってむしろ当たり前のことなんで、色々DX化されて細々した作業から解放されるなら僕はむしろ歓迎したいっすね。仕事なんてなくなったらなくなったで別にいいですし(笑)。でもやっぱ、生成AIとかが普通になってきて、今まで結構時間かかってた作業もサクッと一瞬にして八割くらいは終わる時代になっちゃってますし、僕はこう見えて変化を奨励するタイプですし、情シスの方針に沿った援護射撃する準備はできてるんで、星さん、今年はぜひガツンと攻めた取り組みやっちゃいましょう!読者のみなさんもうちの情シス部の変化をぜひお楽しみに! (情シス部 田村是人) |
みなさん、こんにちは。「情シスの星」編集部です。今日もおつかれさまです。金曜日の朝にお送りする「情シスの星」では、情報システム(情シス)部門の日常を通して、業務の裏側に迫ります。
「崖」の年がついに到来しました。みなさんの会社では何か対策を進めていらっしゃいますか?今回は、「2025年の崖」について取り上げたいと思います。
「2025年の崖」というフレーズは、経済産業省のDXレポートで示された概念。老朽化した基幹システムを放置していると、2025年以降に日本企業が最大で約12兆円もの経済損失を被る可能性がある……という衝撃的な警告です。
(参考:「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~」(経済産業省))
みなさんの会社でも、一見何事もなく動いているレガシーシステムがありませんか? 20年以上前に導入したシステムや、何度もカスタマイズして「誰が触っても正体不明」な状態(いわゆるブラックボックス化)になってしまったシステム……。そのようなシステムを見直さなければ、維持コストの増加や、ビジネスがストップしてしまうリスクが高まる、というのも2025年の崖に関係する話です。
DXレポートでは、2025年の崖に触れた上でDXの取り組みの重要性が言及されているわけですが、わたしたち企業が向き合うべき問題をまとめると、以下の4つです。
1. IT人材不足 4.IT技術の変化への対応不足 |
とはいえ、DXを推進する上では、DX化へ向けたリスク管理や、社内の抵抗とも向き合う必要があります。C&B社では、「ウチはデジタル化から始めるのが現実的かも」という話も上がっていましたね。
DXには段階があり、DXとデジタル化には違いがあるという点も押さえておくといいでしょう。DXとはそもそも、単にレガシーシステムを移行しようという話ではなく、企業の提供価値やビジネスモデルに変革をもたらすことと定義されています。また、DXとデジタル化の中間といえる概念として「デジタライゼーション」があります。
デジタル化:デジタル技術やサービスの導入によるアナログ・物理データのデジタルデータ化 デジタライゼーション:デジタル化によって、業務・製造プロセス単位の変革を生み出すこと DX:デジタル化・デジタライゼーションによって、企業の提供価値やビジネスモデルに変革がもたらされること |
企業が目指すべきDXの方向性については、2020年12月に公開された『DXレポート2』や2021年8月公開の『DXレポート2.1』、2022年7月公開の『DXレポート2.2』でも触れられているため、情シス担当者としては一度目を通しておくといいでしょう。
参考:
・「DXレポート2 中間取りまとめ(概要)」(経済産業省)
・「DXレポート2.1(DXレポート2追補版)(概要)」(経済産業省)
・「DXレポート2.2(概要)」(経済産業省)
2025年の壁に向けた対策については、以下の記事でも紹介しているのでぜひあわせて読んでみてください。
2025年の崖とは?経済産業省のDXレポートが示す問題点や対策をわかりやすく解説!
さて、今後はデジタル化に向けて、C&B社の情シス部にも動きがありそうです。新しいことに取り組むには、情シス部や経営層の理解と協力が不可欠。課題を一つずつ解決していく地道な姿勢が、2025年を乗り越える一歩になるはずです。
「情シスの星」では、さまざまな課題と向き合うC&B社メンバーの奮闘も描いていけたらと思っています。
それでは、今回のまとめです。
【学ぶべき3つのポイント】 ①2025年の崖とは ②DXを実行する上でさまざまな問題点を抱えている ③DXには段階がある |
これからも、「情シスの星」シリーズを通して、星さんの奮闘とともに情シスのリアルをお届けします。それでは、また来週、金曜日の朝10:00にお会いしましょう!
(漫画:ユアサミズキ、編集:情シスのじかん)
情報システム(情シス)部門に潜む、知られざる情シスの生態、日常を描いた漫画シリーズ「情シスの星」。本連載は、毎週金曜日の朝10時に配信予定です。金曜日は、一週間の締めくくりでありながら、週末への心の切り替えが始まるちょっと特別な日。「あるある〜」と頷いたり、日々の業務に役立つヒントを得たりしながら、情報システム(情シス)部門に携わる方に楽しく読んでいただける連載を目指します。
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