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「情報インフラって何?」
「情報インフラを構成するものは何なの?」
上記のような疑問をお持ちの方がいるのではないでしょうか。
情報インフラとは、IT分野にて基盤をになっている重要な設備や施設を指す言葉です。
また、情報インフラを構成する要素としては「ハードウェア」と「ソフトウェア」の2つが挙げられます。
本記事では、IT分野の基盤となる設備「情報インフラ」について、構成要素から構築・運用するためのポイント、構築する流れについて紹介しています。
細かい構成要素や形態についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
「情報インフラ」とは、ITにおける基盤となる設備や構造物のことを指します。
次章にて詳しく紹介しますが、パソコンやサーバー、ルーターなどの機器だけでなく、それらに搭載されるOSやミドルウェアなどの非物理的な要素も含まれます。データの保存やインターネットの利用にも関係しているため、セキュリティ面にも注意を払いながら整備する必要があるでしょう。
情報インフラは快適なIT環境を提供するだけでなく、社内の情報保全にも重要な役割を果たしていると覚えておいてください。
情報インフラと通信インフラは混同されやすいですが、通信インフラは社会基盤として整備される下記のようなインフラを指します。
一方、情報インフラは上記の通信回線や通信機器などを含むという点では同じですが、ハードウェアやソフトウェアも含まれるという違いがあります。つまり、通信インフラという基盤の上に、情報インフラが成り立っていると考えると理解しやすいでしょう。
また、通信インフラには通信技術も含まれているので、高速大容量通信の5Gも含まれます。通信インフラはおおよそ10年ごとに技術革新が進み、それに伴って情報インフラも進歩しています。
通信インフラと情報インフラは異なる概念ですが、相互に関係していることを理解しましょう。
社内インフラとは、企業がビジネスを行うために必要な基盤を指しており、具体的には下記のような公共設備を指します。
しかし、社内で使用する通信回線や通信機器に関しては情報インフラにも分類されるため、情報インフラと社内インフラは混同されがちです。
よって、ビジネスを行うために必要な設備はすべて社内インフラと考えるとわかりやすいです。
情報インフラを構成する要素を2つ紹介します。
それぞれ紹介します。
情報インフラを構成する要素としてハードウェアが挙げられます。ハードウェアとは下記のような物理的な設備を指し、「処理・記憶・入力・出力」といった機能を持つ回路や機器のことです。
順に紹介します。
パソコンは、個人が使うコンピュータのことです。デスクトップやノートパソコンなど、様々な形態があります。
また、仕事によって必要なパソコンの性能も違います。性能が高ければ費用もかかりますが、逆に性能が低すぎると仕事に支障をきたす可能性もあるので、業種や業務内容に沿った性能のパソコンを導入するのが重要です。
サーバーとは、他のコンピューターからの要求(リクエスト)を受け取り、応答(レスポンス)を返すコンピューターのことです。
また、データを要求し応答を受け取る側は「クライアント(client)」と呼ばれ、先述のパソコンがクライアントにあたります。
「ストレージ」とは、データ保存を行うためのツール全般を指します。具体的には、パソコンに内蔵されたHDDやUSBメモリ、CDやDVDなどが含まれます。また、データベースも広義ではストレージの一部と言えます。
ストレージは種類が多く、非常に広い概念です。したがって、業務利用する際には特徴を把握して検討する必要があります。最近では、「クラウドストレージ」というデータをインターネット上で保存できるサービスが広まっています。クラウドストレージを利用すると、どこでもインターネットが使える環境でデータを共有することができ、効率的に作業を進めることができます。
ネットワークはコンピュータ同士を結ぶものを指します。社内の複数のコンピュータを結びつけるために、LAN(Local Area Network)という仕組みを利用し、LANを通すことで社内ネットワークから外部のインターネットへの接続も可能です。
2つ目に紹介する情報インフラの要素として、ソフトウェアが挙げられます。ソフトウェアは前述したハードウェアを動かすための設備で、下記のようなものが挙げられます。
順に紹介しますので、ハードウェアとともに押さえておきましょう。
OSは、ハードウェアやアプリケーションの動作や管理を担うシステムです。WindowsやmacOS、Lumixなどがその例です。OSは、リソースを効率的に分配し、ユーザーがソフトウェアを操作できるようにする役割を果たしています。
ミドルウェアとは、前述したオペレーティングシステム(OS)とアプリケーションの間の連携を支援するソフトウェアです。OSだけでは扱えないような複雑な処理を、ミドルウェアが担当しています。
前章では情報インフラを構成する要素を紹介しましたが、本章では情報インフラを構築する際の注意点を2つ紹介します。
それぞれ見ていきましょう。
情報インフラを構築する上で、利用範囲を広げ、使いやすさを向上させることが重要です。
社外からも利用できる情報インフラを考慮し、計画や設計の段階で検討することをおすすめします。
情報インフラを構築する上ではセキュリティ対策の強化も重要なポイントです。
会社が認めた端末機器のみが利用できるシステムを作り、情報漏洩や不正アクセスを防ぐ対策も行う必要があります。
本章では情報インフラを運用する際のポイントを4つ紹介します。
順に解説します。
情報インフラを引用する際は、システム障害時の対策をしましょう。
具体的には、システムに障害が発生した場合に備えて、障害対策の手順をマニュアル化します。また、サーバのセキュリティを強化し、負荷を軽減するための分散化も検討してください。
これにより、障害時の対応がスムーズになり、システムの安定性の向上ができるでしょう。
システムの異常や障害、機能の低下を早期発見できるように、監視体制を強化するのも情報インフラを運用する上で重要です。
監視システムを導入して、システム全体の監視を強化し、トラブルを早期発見・早期対処できるようにしましょう。
情報インフラを運用する際は、自社エンジニアを採用しましょう。
優れた知識と技術を持つエンジニアを採用できれば、確実なインフラ整備の実現に繋がります。
また、自社独自に運用したい場合にも、自社にエンジニアがいれば円滑に連携・構築・運用ができるでしょう。
よって、情報インフラを運用する際は、自社エンジニアを採用するようにしてください。
情報インフラを運用する際は、サーバーにかかる負担を分散するようにしましょう。
もしも1台のサーバーだけに頼ってシステムを運用している場合、アクセスが増えるとサーバーがダウンしてしまう可能性があります。このような事態を避けるためには、複数のサーバーを設置してアクセスを分散させる必要があります。
そこで、負荷分散装置を導入すれば、サーバーへの負荷を自動的かつ均等に分散ができますので、複数のサーバーの設置が難しい場合には、負荷分散装置を導入しましょう。
前章では情報インフラを運用する際のポイントを紹介しましたが、本章では情報インフラを整備する上でのポイントを3つ紹介します。
それぞれ紹介します。
情報インフラを整備する際は安全性を向上させるようにしましょう。ネットワークを通じたウィルス感染、不正アクセス、情報漏洩を防ぐ必要があるからです。
具体的な対策として、自社のネットワーク規制を明確にし、社員の安全意識を高めることに取り組んでください。また、優れたセキュリティシステムの導入も検討しましょう。
快適性や生産性を向上させることも、情報インフラを整備する際には意識してください。
快適性や生産性を向上させるためには、システムが安定して稼働し、扱いやすいことが求められます。具体的には、PCやサーバの性能向上や新しいツールの導入、設備機器の設定などを見直す必要があります。
上記を押さえて、快適性や生産性を向上させましょう。
情報インフラを整備する際は、耐障害性も向上させましょう。ネットワークの問題が発生した場合、対処策を講じる必要があるからです。
具体的には、予備のネットワーク回線や機器を常に準備しておくことで、障害に強いシステムを構築することができます。また、既存のネットワーク機器やサーバをクラウド上に移行することで、さまざまなリスクの削減もできるでしょう。
情報インフラを構築・運用するまでの流れを解説します。
順に紹介しますので、流れを掴んでください。
要件定義は、システムの仕様を決めるためのプロセスです。開発チームと現場のスタッフが密に協力し、要件を詳細に話し合うことが欠かせません。
要望を丁寧に調整しなければ、実際の運用に支障が出る可能性があります。また、要件定義ではプロジェクトの目的を明確にすることで、後のプロセスでの逸脱を防ぐ効果もあります。
要望を要件定義に反映させた後は、具体的なシステムの開発に進みます。設計の段階では、まずは「基本的なUI」を考え、その後に「細かい仕様」を詳細化していきます。
また、設計段階でも、クライアントからのレビューを受け入れることが重要です。これにより、開発とクライアントの間での誤解を防げるので、セキュリティや障害、事故に備えた開発が求められます。
システムは単に高機能であるだけでなく、情報資産の保護や万一の事態に対処することも考慮しなければなりません。
開発したインフラが予定通りに機能するかどうかを確認するために、テストを行います。テストは下記の順で進められます。
最初は本番環境ではなく、単体テストから始めて、個々の機器が正常に動作するかを確認します。次に結合テストで複数の機器の連携がうまくいくかを確認し、最後に総合テストで実際の運用で求められる耐久性をチェック。各段階で問題が見つかれば、都度修正を行いましょう。
修正した問題がテストを通過したら、実際の運用フェーズに入ります。
テストでは見つけられなかった問題が発生する可能性もあるため、保守管理が非常に重要です。さらに、障害が発生した場合の対応やOSのアップデートも運用業務の一環として行われます。
情報インフラには下記2つの形態があります。
それぞれ見ていきましょう。
オンプレミス型とは、企業が自社内でサーバーやネットワーク機器を構築し、運用する形態のことです。情報管理を社内で行うため、情報漏洩を防ぎやすいという利点があります。
一方で、社内ネットワークに接続されていない端末を管理することができない、遠隔での利用が制限されるといったデメリットもあります。
クラウド型は、ベンダーが提供するオンラインのサーバーを利用する形式です。既存の設備を使用するため、システムの導入が迅速に行えます。また、必要に応じてサーバーの使用範囲を柔軟に設定できるため、拡張性が高いという利点もあります。
一方、クラウド型のデメリットとしては、ベンダーが提供するサービスに依存するため、セキュリティの管理がベンダーに委ねられることや、拡張性が低いという点が挙げられます。
特に、機密情報を扱う場合にはセキュリティに十分な注意が必要です。
本記事では、情報インフラの意味や構築・運用・整備する際のポイントを紹介しました。さらに、情報インフラを構成する下記の2つの要素も詳しく紹介しています。
また、近年では、情報インフラの形態が2分化しているため、自社のニーズに沿って情報インフラを活用しましょう。
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