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【情シスの星 #013】知っておきたいバックアップの基本

         

今週の業務日誌(当番:田村)

こんにちは、田村です。みなさんはデータのバックアップってどうされてますか?自分の場合は、使うかも知れないデータはクラウド上のストレージに入れてるんで、ちょっと前のあれが必要とか確認しなきゃってなると、検索すればすぐに見つかる状態にはしてます。でも、ある時より前のデータとか、子供の頃の写真ってなると外付HDDの中に入ってる状態なんですよね。実家の父のHDDなんて2TBくらいしか容量ないのに別で電源取らなきゃ使えなかったりとかして面倒な上に速度も遅いし、年末に実家に帰った時にそろそろまとめてなんとかしなきゃなって考えてるところです。

 

お金で買えるものはなくなってもダメージ知れてますけど、昔の写真とかはなくなってしまうと取り返しが付かないし、そんなことになったら母親が悲しむだろうなって思うと、頼まれてもないのについつい先回りしてバックアップ保存しちゃったりして、気がつくと実家でも情シスみたいなことやっちゃってます。データってまるっと全部バックアップしちゃいがちですけど、ほんとに大事なのは、必要なデータかどうかをちゃんと見極めて要らないものをスパッと捨てちゃうことなんですよね。バックアップも大事ですけど、要らなくなったデータをその都度消去する習慣も同じくらい大事だなって思う今日この頃です。

(情シス部 田村是人)

知っておきたいバックアップの基本

みなさん、こんにちは。「情シスの星」編集部です。今日もおつかれさまです。金曜日の朝にお送りする「情シスの星」では、情報システム(情シス)部門の日常を通して、業務の裏側に迫ります。

これまでの情シスの星シリーズ ▶︎

日々増え続けるデータをどのように扱うかは、情シス部にとって悩ましい問題ですよね。今回はデータバックアップの重要性と方法についてお話しします。

バックアップがないとどうなる?

わたしたちが日々扱っているデータには、会社の重要情報や顧客のデータなど、失うことができない大切な情報が含まれています。データの損失は、会社にとって致命的な問題ですよね。たとえば、システムトラブルやサーバーの障害、ウイルス攻撃などによってデータが消えてしまうと、業務の再開に多大な時間とコストがかかり、場合によっては信頼を失ってしまうこともあります。

もし、あの時バックアップがなかったら……とゾッとするシーン、情シス部のみなさんなら一度は経験しているのではないでしょうか?バックアップはいわば会社の「保険」として、欠かせないものといえるでしょう。

データバックアップの基本

バックアップを取るといっても、ただコピーを取るだけでは不十分です。適切な方法を知り、実践することが重要といえます。ここでは基本的な考え方として「3-2-1ルール」を紹介したいと思います。

【3-2-1ルール】

  • 「3」つのコピー:データを3つ作成する
  • 「2」種類の異なる保存先:データを2つの異なるメディアに保存する
  • 「1」つはオフサイトに保管:火災や災害に備えて、別の物理的な場所に保管する

    3-2-1ルールは、米国のセキュリティ組織であるUS-CERT(United States Computer Emergency Readiness Team)がバックアップをする際に守るべきルールとして提示したものです。データの安全性を高めるための考え方として役立ちます。

    バックアップの具体的な方法

    では、具体的にどのような方法でバックアップを取るべきでしょうか?ぜひ以下のポイントを参考にしてみてください。

    複数の保存場所を活用する

    データの保存先を1箇所に限定せず、複数の場所に保存することが重要です。たとえば、ローカルの外付けハードディスクやNAS(ネットワーク接続型ストレージ)に加えて、クラウドストレージを併用することで、物理的なリスク(火災や盗難など)とデータ消失リスクを抑えることができます。

    定期的にバックアップを取得する

    データのバックアップは頻度も重要です。日々業務データは増加していくため、バックアップを定期的に取得することで、最新の状態を保てます。たとえば日次や週次でのバックアップスケジュールを設定することで、いざというときに役立ちます。

    適切なバックアップ方法を選択する

    バックアップにはさまざまな方法がありますが、それぞれの特性を理解し、適切に選択することが大切です。

    フルバックアップ:
    すべてのデータを完全にコピーする方法。復元が簡単ですが、容量を多く使います。

    差分バックアップ:
    最後のフルバックアップ以降に変更されたデータのみを保存。復元が比較的速い方法です。


    増分バックアップ:
    前回のバックアップ以降に変更されたデータを保存。容量を節約できますが、復元には時間がかかる場合があります。

    業務内容やシステムの特性に合わせてこうした方法を組み合わせることで、効率的なデータ保護が可能になります。

    バックアップを適切に取得しよう

    バックアップの取得は、会社の安全を守るための重要な業務のひとつです。ぜひデータバックアップの体制を見直してみてください。

    それでは、今回のまとめです。

    【学ぶべき3つのポイント】

    ①3-2-1バックアップルールを守る
    「3つのデータを作成」「2種類の異なるメディアに保存」「1つはオフサイトで保管」を心がけましょう。

    ②定期的にバックアップを取る
    データの更新頻度に合わせて日次や週次のスケジュールを設定し、最新の状態を保ちましょう。

    ③適切なバックアップ方法を選ぶ
    「フルバックアップ」「差分バックアップ」「増分バックアップ」などから適切な方法を選びましょう。

    これからも、「情シスの星」シリーズを通して、星さんの奮闘とともに情シスのリアルをお届けします。それでは、また来週、金曜日の朝10:00にお会いしましょう!


    イラストレーター:ユアサミズキ
    鳥取県出身、福島県いわき市在住のイラストレーター。
    カーオーディオ/カーナビメーカーにて商品企画/商品戦略業務に10年間 従事し、2010年に独立(というか脱サラ)。福島県を拠点にイラストレーター・グラフィックデザイナーとして活動中。ウェブサイトやSNSでは ほぼほぼ毎日、イラスト絵日記として1コマ漫画を掲載しています。それがきっかけで今回の「情シスの星」にもつながったので、継続ってやっぱ大事だな~と思っているところ。
    シンプルゆるめなイラストの他、力強い線で描くスタイルや、繊細な線による女性画など、幅広くご活用いただいています。
    https://mizdesk.com
     
    編集・ライター:七瀬ユウ
    新卒で大手Slerに入社し、基幹システムの開発・プロジェクトマネジメント業務に従事。WEB広告企業でセールスライターの経験を経て、2021年にWebライターとして独立。オウンドメディアのSEO記事制作や、SNS運用代行、Kindleプロデュースなどを担う。情シスのじかんでは企画立案から執筆、編集を担当。
     

    (漫画:ユアサミズキ、編集:情シスのじかん)

     

    知られざる情シスの生態、日常へようこそ
    『情シスの星』

    情報システム(情シス)部門に潜む、知られざる情シスの生態、日常を描いた漫画シリーズ情シスの星。本連載は、毎週金曜日の朝10時に配信予定です。金曜日は、一週間の締めくくりでありながら、週末への心の切り替えが始まるちょっと特別な日。「あるある〜」と頷いたり、日々の業務に役立つヒントを得たりしながら、情報システム(情シス)部門に携わる方に楽しく読んでいただける連載を目指します。

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