About us       情シスのじかんとは?

【情シスの星 #003】情シスの守りと攻めとは?

         

今週の業務日誌(当番:星)

「攻め」も「守り」も大事じゃけど、両方ともいっぺんに上手にやってみんさい、しかも一人で、っていうのがもともとのうちの「ひとり情シス」体制だったんよね。

まぁ、言うてもワシ一人でできることには限界があるわけじゃけえ、そんな無茶なことばっかりいいんさんなや、ワシだって人の子じゃけんって話なんじゃけど、そもそも情シスが何しょーるか解っとらん人がほとんどじゃけえ、言うてもわからんかも知れんけど、まあ、そうは言っても諦めずにちょっと伝えてみようってのがこのマンガの主旨であるわけで、この「言うてもわからんかも知れんけど」っていう部分がワシなりの「守り」でこれによって自分の心が傷つかんようにしつつ、「そうは言っても諦めずにちょっと伝えてみよう」ってのがワシなりの「攻め」の部分なわけで、そういう意味では傷付かんように予防線を張りつつ、ちょっとでも状況をよくしようってのは情シスも人間も一緒なんよね。まぁ、ええがにいかんことばっかりじゃけど(笑)。

ほいでも、みんなが問題なく働けるように普段からワシらみんな頑張っとるけえ、みんなにも頑張ってほしいんよね。守ってばっかりじゃ勝てんけえね。

(情シス部 チームリーダー 星修一)

情シスの「守り」と「攻め」

みなさん、こんにちは。「情シスの星」編集部です。今日もおつかれさまです。金曜日の朝にお送りする「情シスの星」では、情報システム(情シス)部門の日常を通して、業務の裏側に迫ります。

これまでの情シスの星シリーズ ▶︎

さて、かつての情シスといえば、社員の問い合わせ対応や、システムの整備が主な業務でした。しかし、テクノロジーの進化に伴い、会社の成長に直結する「攻め」の役割も求められています。つまり情シスは、会社のIT戦略を両輪で支える存在になっているのです。

企業の基盤を支える「守り」の側面

「守り」のITとは、会社がビジネスを安心して回せるようにIT基盤を守ること。具体的には、データの管理やセキュリティ強化、業務効率化の推進などが含まれます。

たとえば定期的なシステムのバックアップを行わなければ、「データが全部消えた……!」という大惨事につながることもありますし、セキュリティ対策を怠れば、外部からのサイバー攻撃で会社が大打撃を受けることも起こり得ます。最近ではKADOKAWAが受けたランサムウェア被害が話題になりましたが、これも典型的な例ですね。

情シスにとって「他人事」ではない。KADOKAWAのランサムウェア被害から何を学ぶべきか–情シスの「目」ニュース

 

普段は目立たないけれど、何かが起こると一気に注目を浴びる……。そんな裏方ヒーロー的な役割を果たしているのが、情シスの「守り」なんです。

企業の成長を支える「攻め」の側面

一方、「攻め」のITの代表的な取り組みとしては、DX推進が挙げられます。AIや自動化ツールの導入、既存業務の変革などですね。「守り」との違いは、従来のシステムを守ることよりも、新しい技術を導入し、効率や生産性を向上させる点にあります。

実際に、多くの企業が「次世代新規ビジネスの創出」や「ビジネスモデルの変革」といった項目を、IT投資で解決したい中長期的な経営課題として捉えています(参考元:「企業IT動向調査2024(2023年度調査)」一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会)。このことからも、世の中的に攻めのDXに目が向けられ始めていることが見受けられます。

両立に向けた課題

しかし、「守り」と「攻め」を両立するのは簡単ではありません。漫画でも星さんが嘆いていたように、情シス部門は少人数で広範囲の業務をこなすことが常であり、リソースが限られているのが現状です。さらに、スキルを持った人材が不足しているという課題も抱えています。

攻めの情シスになるには、経営陣に情シスの重要性を理解してもらい、適切なリソースを割り当ててもらうことが必要です。そのためには、情シス側から経営サイドに事業戦略を提案するような積極的なアプローチも重要となります。果たして星さんの嘆きが、会社に伝わる日は来るのでしょうか?

それでは、今回のまとめです。

①「守り」は、企業の安全を守る盾
システムの安定運用やセキュリティ対策がなければ、ビジネスそのものが成り立たなくなります。情シスは、トラブルを未然に防ぐ存在として、非常に重要な役割を担っています。

②「攻め」は、企業の未来を切り拓く武器
DX推進や新技術の導入は、企業の成長に貢献します。情シスは、ビジネスモデルを支える戦略的なパートナーとしての役割も求められています。

③守りと攻めの両立に向けたアプローチが必要
経営陣に情シスの重要性を理解してもらい、リソースを確保するためには、情シス側からの積極的なアプローチも
必要です。

これからも、「情シスの星」シリーズを通して、星さんの奮闘とともに情シスのリアルをお届けします。それでは、また来週、金曜日の朝10:00にお会いしましょう!


イラストレーター:ユアサミズキ
鳥取県出身、福島県いわき市在住のイラストレーター。
カーオーディオ/カーナビメーカーにて商品企画/商品戦略業務に10年間 従事し、2010年に独立(というか脱サラ)。福島県を拠点にイラストレーター・グラフィックデザイナーとして活動中。ウェブサイトやSNSでは ほぼほぼ毎日、イラスト絵日記として1コマ漫画を掲載しています。それがきっかけで今回の「情シスの星」にもつながったので、継続ってやっぱ大事だな~と思っているところ。
シンプルゆるめなイラストの他、力強い線で描くスタイルや、繊細な線による女性画など、幅広くご活用いただいています。
https://mizdesk.com
 
編集・ライター:七瀬ユウ
新卒で大手Slerに入社し、基幹システムの開発・プロジェクトマネジメント業務に従事。WEB広告企業でセールスライターの経験を経て、2021年にWebライターとして独立。オウンドメディアのSEO記事制作や、SNS運用代行、Kindleプロデュースなどを担う。情シスのじかんでは企画立案から執筆、編集を担当。
 

(漫画:ユアサミズキ、編集:情シスのじかん)

 

知られざる情シスの生態、日常へようこそ
『情シスの星』

情報システム(情シス)部門に潜む、知られざる情シスの生態、日常を描いた漫画シリーズ情シスの星。本連載は、毎週金曜日の朝10時に配信予定です。金曜日は、一週間の締めくくりでありながら、週末への心の切り替えが始まるちょっと特別な日。「あるある〜」と頷いたり、日々の業務に役立つヒントを得たりしながら、情報システム(情シス)部門に携わる方に楽しく読んでいただける連載を目指します。

「情シスの星」へ
   

「情シスの星」のネタ・質問・感想をください!

「情シスの星」では情報システム部門の皆様の姿を4コマ漫画でお届けします。
以下フォーム、もしくはハッシュタグ「#情シスの星ネタ」をつけてXに投稿された「ネタ」を、「情シスの星」で4コマにするかも?!

Xで#情シスの星ネタで投稿する

関連記事Related article

       

情シスのじかん公式InstagramInstagram

       

情シスのじかん公式Instagram

30秒で理解!フォローして『1日1記事』インプットしよう!

おすすめ記事Recommended articles

close close